部門を越えた連携と協働で実現した情報の一元化

顧客名:東京都新宿区様

事業者支援情報共有業務負担軽減
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新宿区 福祉部地域包括ケア推進課
課長
広瀬 岳平 様

東京都新宿区

人口:354,444人(令和8年4月1日現在)
世帯数:233,882世帯(令和8年4月1日現在)
東京23区のほぼ中心に位置する。西新宿には東京都庁を中心とした超高層ビル群が集積し、日本有数のターミナルである新宿駅周辺には、歌舞伎町をはじめとする歓楽街や大型商業施設、オフィスビルが立ち並びぶ。
また、教育機関が数多く立地するほか、趣深い神楽坂や豊かな緑に包まれた新宿御苑なども擁し、多彩な魅力をあわせ持つ地域である。さらに、住民のおよそ1割が外国籍で、国際性に富んだ「多文化共生のまち」としての特長も備えている。
URL:

https://www.city.shinjuku.lg.jp/

2025年9月インタビュー実施

トーテック
―最初に、どのような方針で地域包括ケア体制に関する情報発信を行っていますか?
新宿区様

地域包括ケアの現場で、私たちが特に重視してきたのは「情報の鮮度」と「分かりやすさ」です。
高齢者支援や医療・介護の連携では、最新情報にいかに迅速にアクセスできるかが、支援の質を左右します。そのため、区民の方々はもちろん、医療・介護従事者がいつでも最新の情報を確認できる環境づくりを目指してきました。
同時に、誰もが迷わず必要な支援に辿り着ける"情報の整理と伝え方"も重要なテーマです。
しかし、介護保険制度だけでなく、医療、地域の通いの場、健康づくり、障害福祉など、関係する領域が広がるほど、理想的な形で情報提供を行うことは難しくなってきました。

トーテック
―その際どのような課題があったのでしょうか。
新宿区様

「通いの場」は地域包括ケア推進課や社会福祉協議会、「医療関連の情報」は健康政策課といったように、担当部署ごとに情報が分かれていました。そのため、問い合わせがあるたびに各課と個別に確認する必要があり、情報の更新や共有に時間を要する状況が続いていました。結果として、「常に最新の情報を保つ」という体制を整えることが難しくなっていたのです。
さらに、こうした縦割り構造は、区民や事業者にとって必要な情報を探しにくくする一因にもなっていました。たとえば、健康部と地域包括ケア推進課では、それぞれ異なる体操プログラムを展開していますが、区民には全体像が見えにくい状況でした。
こうした課題を踏まえ、地域包括ケア推進課が中心となって、情報の管理・発信を一元化するための検討がスタートしました。

トーテック
―そのような中、けあプロ・naviの導入に至った経緯について教えていただけますか。
新宿区様
地域支援に関わる多様な部署や関係機関では、情報が分散しやすく、更新のタイミングもバラバラになりがちです。こうした課題を解消するため、同じデータベースを共有し、関係者がリアルタイムで情報を更新・発信できるデジタルツールの導入を目指しました。
紙ベースでは掲載できる量に限りがあり、内容の更新にも手間がかかります。区民を中心とした生活支援体制整備協議会からも、「必要な情報を簡単に検索できる仕組みがほしい」という要望があり、デジタル化の必要性が一層明確になりました。
そこで令和3年度、検索機能を備えた社会資源情報共有ツール『けあプロ・navi』を導入しました。同ツールは、蓄積した各種情報を公開し、住民や関係者が必要に応じて検索できる点が評価されています。
トーテック
―導入成果はいかがですか。
新宿区様

導入後は、各課や社会福祉協議会が同じプラットフォームを利用することで、それぞれが個別に管理していた医療・介護・通いの場といった情報が一つの仕組みに集約されました。これにより、更新内容が即座に全体へ反映され、常に最新の情報を共有できる環境が整いました。
更新作業も効率化されています。情報は一度入力すれば全体に反映されるため、これまで発生していた二重登録や更新漏れといったミスが減少しました。さらに、事業者が自らオンラインで情報を更新できる仕組みにより、職員や関係機関の間で生じていた認識の違いや連絡の行き違いも大幅に解消されています。
利用者向けの分かりやすさも向上しました。地図から施設を探せる機能により、駅名や地域、ランドマークといった"土地勘"に合わせた検索が可能になりました。医療・介護・通いの場関連の情報を横断的に一覧でき、目的に応じた比較もしやすくなっています。
こうした改善は外部向けの情報提供にとどまらず、庁内や関係機関との連携強化にも効果を発揮しており、業務全体のスムーズな情報共有に役立っています。

トーテック
―活用方法について詳しく聞かせてください。
新宿区様
関係者向けサイトでは、トーテックアメニティが提供する「情報センター」が厚生労働省や東京都の最新通知をまとめて掲載し、職員は必要なときにアクセスするだけで最新情報を把握できる体制が整っています。また、各課が情報を整理して、サイトへ速やかに反映する仕組みも確立し、掲示板機能の活用により、庁内や関連機関への周知もこれまでよりスムーズになりました。
健康政策課では、掲示板機能をさらに応用し、訪問看護ステーションを対象とした「災害時情報伝達訓練」をオンラインで実施しています。安否や稼働状況などをリアルタイムで共有できる体制が整い、定期的な訓練を重ねることで職員や事業者が日常的にログインする習慣も定着しました。現在では、登録率は約87%にまで向上しています。
トーテック
―関係者が増えるなか、どのように連携や調整を図っていますか。
新宿区様

導入後は、トーテックアメニティのサポートを受けながら、月1回の定例会を開催しています。各課の担当者や社会福祉協議会に加え、トーテックアメニティの営業担当・エンジニアも参加し、関係する各所属及びトーテックアメニティが、年度当初に設定した目標と、それに対する具体的な取組をまとめた「アクションプラン」を軸にサイトの改善点や活用の方向性を議論しています。
また、庁内外の利用者拡大を目指し、研修を通じて職員の利用定着を図るため、職員向け研修の実施方法や、庁外の団体にも活用を広げるための取組などについても、定例会で検討を行っています。
併せて、サイトのデザインや検索のしやすさ、掲載情報の充実など、利便性向上や掲載情報の充実化のための取組も進めています。直近では、高齢者の通いの場・外出促進につなげるため、定例会での検討をもとに、新たに「高齢者交流・憩いの場」のページを開設しました。
また、トーテックアメニティからは他自治体の活用事例や改善のヒントが随時共有されており、それらを参考にしながら機能強化を図っています。

トーテック
―今後の活用方針を聞かせてください。
新宿区様

令和6年度には、新たに「障害福祉」分野の情報をサイトへ追加し、掲載内容の幅がさらに広がりました。今後、区民のニーズはより多様化していくことが予測されるため、増え続ける情報を分かりやすく整理し、常に最新の状態で発信していくことがますます重要になっていきます。その取り組みを支えるうえで、トーテックアメニティの専門的なサポートに、引き続き大きな期待を寄せています。
最終的に目指しているのは、「地域包括ケアに関する情報なら、まずはさがせーる新宿」と言われる存在になることです。利便性を高めるだけでなく、地域の支え合いを後押しする社会インフラとして育てていきたいという思いがあります。
また、「さがせーる新宿」の運用と定例会を通じて、これまで縦割りだった各部門の間に"困ったときに気軽に相談できる関係性"が自然と生まれてきました。日常的な情報共有を通じて、部門を越えて協働する文化が醸成されつつあることが、何より大きな成果だと感じています。

当社スタッフコメント

この度は「けあプロ・navi」をご活用いただき、誠にありがとうございます。
新宿区様におかれましては、地域包括ケアに関する多様な情報を整理し、区民や関係者が活用しやすい形で発信する仕組みを着実に構築されております。当社では、その運用を支える立場として、情報の更新や整備を担ってまいりました。今後も定例会等を通じて新宿区様と連携を重ねながら、継続的な改善と安定した運用を全力でご支援してまいります。

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