9市町村共同での事業推進ならではの課題を
情報更新の委託と情報発信ツールで解決

顧客名:埼玉県比企地区様

情報最新化住民サービス情報共有コスト削減
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(上)東松山市 高齢介護課 包括ケア推進室
主査
飯塚 万優子 様
(下)東秩父村 保健衛生課 地域包括支援センター
主任
檜山 歩佳 様

埼玉県比企地区

構成市町村:東松山市、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、ときがわ町、東秩父村
概要:比企(ひき)地域は、埼玉県のほぼ中央、首都圏40~60kmに位置し、東の水田地帯から中央の丘陵地帯、西の山間部と県全体を縮図にしたような地形をしている。堂平天文台や地球観測センターなど星や宇宙に関連した施設があり、星の観望にも適した自然豊かな土地柄。史跡巡りや清流での川遊び、渓谷や丘陵地のハイキングなど自然とのふれあいを体験できる。


2021年9月インタビュー実施
トーテック
―最初に、比企地区様の地域包括ケアシステムの取り組みについてお聞かせください。
飯塚様

東松山市では介護予防事業と認知症総合支援事業に特に力をいれています。

「みんなきらめけ!ハッピー体操」を介護予防を目的に平成15年度から継続しています。市内13か所で各会場月1~3回実施しています。体操を教えるサポーターも毎年養成し、参加者からサポーターになる方もいらっしゃいます。

認知症総合支援事業においては、令和元年度から小学生向け認知症サポーター養成講座や70歳、75歳の方を対象とした認知症検診を実施しています。受診後のフォローにも力を入れており、予防に関する教室を市と協定を結んだ企業と協働で実施しています。

檜山様

東秩父村では、介護予防事業の取り組みの一つとして、通いの場である「わしのさと健康体操」を支援しています。

グループごとに理学療法士への相談会や管理栄養士による栄養教室を開催しています。村民の皆さんの身近な場所で開催することで、これまで介護予防事業に参加していなかった方が気軽に参加できることを狙いとしています。

認知症総合支援事業では、道の駅和紙の里で認知症カフェ「わしのカフェ」を開催しています。生活支援ボランティア東秩父お守り隊の皆さんにご協力いただいています。

音楽療法や作業療法を取り入れ、認知症予防に取り組んでいます。また、認知症や介護の不安について専門職へ相談することができ、認知症サポート医と連携して対応しています。

飯塚様・檜山様

他にも、比企管内では様々な取り組みを行っています。

例えば、川島町では理学療法士による短期集中プログラムを通して日常生活の自立を目指す「若返りサロン」や健幸マイレージを実施していますし、嵐山町では空き家を高齢者の居場所として活用するために住民グループが中心となって準備を進めています。

また、吉見町では地域ケア会議に際して埼玉県総合支援チームの支援を活用したり、個別会議や意見交換会をZoomICT情報共有ツールであるMCSを活用して開催するなど、市町村ごとに特色ある取り組みとなっています。

トーテック
―今回、在宅医療・介護連携推進事業における課題を解決するため弊社システムの導入を検討されたとのことですが、その課題とはどのようなものですか?
飯塚様

比企地区では9市町村共同で在宅医療・介護連携推進事業を行っています。そのため、9市町村の約750にのぼる医療機関、介護事業所をまとめる必要があり、さらに市町村別、地区別、種類別などに分類する必要があるため、情報量が多いので、年1回発行していたガイドブックがとても厚いものでした。

紙の冊子ですと慣れているのですぐ見られる、探しやすいという利点はありますが、持ち運びに適さないという課題がありました。

檜山様

住民の皆様にも広く配布することができず、役場や地域包括支援センター窓口に設置していたのですが、置いておくだけだと利用がありませんでした。

やはり、利用者本人に掲載されている情報を届けたいのですが、持ち運びができないとケアマネさんが訪問先に持っていくこともできず、活用できる場面が限定的でした。

トーテック
―9市町村ともなると、情報の収集もご苦労されたのではないでしょうか?
飯塚様
そうですね。係る人が多いため業務量も多くなりますし、各過程で確認、調整に時間もかかるので、やはり難しい部分はあります。そのため、掲載内容は年1回しか更新できず、事業所によっては古い情報のまま掲載されていました。
トーテック
―けあプロ・naviを導入することでどのように課題を解決しようと考えられたのでしょうか。
檜山様

まず、インターネットで介護事業所や医療機関の情報を掲載できる環境をつくり、より多くの住民や関係者がいつでも情報を検索できるようにする必要があると考えました。

飯塚様

冊子を作成するための作業は毎年、多くの時間を費やしていました。システムを導入することで、介護事業所、医療機関への調査や情報の更新も委託でき、データの鮮度も良くなることを期待しました。

トーテックさんでは介護事業所については公的な台帳情報に基づき、自動で更新していただけるのも魅力的でした。

檜山様

冊子の代替だけでなく、関係者用サイトを活用して、比企管内の介護事業所や医療機関への情報発信を簡単・迅速にできるようにしたいとも考えました。

トーテック
―これまでの情報発信の方法はどのようにされていたのでしょうか?
檜山様

比企管内の介護事業所や医療機関への情報発信は、基本的に郵送で行っていました。やはり費用面や作業量を考えると、頻繁に行うことは難しかったです。

トーテック
―他社と比較した結果、「けあプロ・navi」を導入したのはなぜでしょうか?
檜山様
調査方法がFAX調査で回答しやすいことと、関係者用サイトでアンケートがとれることは他社と比較して良かった点でした。費用を掛けずに意見収集できるようになります。
飯塚様

スマホでのけあプロ・naviの見やすさもいいですね。また、県内ですでにけあプロ・naviを導入している他自治体にも伺い、時間の節約や業務負荷の軽減ができており、関係機関との連携も進んだとのことで、安心してお任せできると思いました。

トーテック
―導入によって得られた効果を教えてください。
飯塚様
ガイドブックを作成していた時は費用との兼ね合いから、部数を制限して作成していました。そのため、誰でも簡単に見ることができるものではありませんでした。サイトでは地図情報も見ることができ、住民が広く情報を見ることができる機会になりました。
檜山様

情報の発信が簡単にできる環境が整備されました。媒体が冊子か市町村のホームページしかなかったところに新たに増やすことができました。住民や関係者に情報発信ができる場は一つでも多くあった方が、それだけ情報が届く可能性が高まります。

飯塚様

行政境に住まわれている方が両方の自治体に所在する事業所等情報を一覧で見ることができるようになったことも利便性が上がった点だと思います。

トーテック
―最後に、今後期待することについてお聞かせください。
飯塚様

比企地区内の住民が、医療機関や介護施設を調べるときはこのサイト!と認識してもらえるように、周知を強化したいと考えています。その周知に引き続きサポートしていただけると大変ありがたいです。 関係者用サイトについても、より多くの関係機関に登録してもらうことによって活用が進みますので、今後も会合等では重ねて案内をして登録をお願いしたいと思います。

檜山様

これまで比企地区在宅医療・介護連携推進協議会委員の13職種からの情報を周知するのは難しい面があったのですが、けあプロ・naviは情報発信にとてもよいツールだと思います。今後もしっかり活用してたくさん発信していきたいです。

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