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地域団体等への効果的な支援のためには
生活支援コーディネーターが使いやすいシステムであることが重要

顧客名:埼玉県入間市様

情報最新化住民サービス 情報共有データ蓄積
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入間市 健康推進部介護保険課
主事
池野 民基 様

埼玉県入間市
人口:146,517人(令和3年8月1日現在)
世帯数:66,860世帯(令和3年8月1日現在)
概要:都心から40キロメートル圏に位置する緑に恵まれたまちで、埼玉県所沢市、狭山市、飯能市及び東京都青梅市、瑞穂町にそれぞれ接している。
それぞれ狭山丘陵と加治丘陵とがあり、市域の約10分の1を占める茶畑とともに緑の景観を保っている。肥沃な土壌で茶樹、野菜等の栽培に適しており、狭山茶(埼玉県下全般に生産されるお茶の総称)の主産地で、その生産量、栽培面積も県下一を誇っている。
URL:http://www.city.iruma.saitama.jp/
2021年6月インタビュー実施
トーテック
―最初に、入間市様の地域包括ケアシステム(地域支援事業)の取り組みについてお聞かせください。
池野様

地域包括ケアシステムにおける入間市の特色としては、「入間市高齢者等地域ネットワーク推進会」の存在があげられます。

このネットワークは、平成22年度に入間地区医師会をはじめ、市内13団体の創意により設立され、介護・医療部会の「在宅ケアネットいるま」と、見守り部会の「元気でいるネ!ット」の二つに分かれて活動しています。

入間市高齢者等在宅介護・医療ネットワーク「在宅ケアネットいるま」は、医師会、歯科医師会、訪問介護事業者連絡会、地域包括支援センター、在宅医療支援センター等の関係組織で構成されています。高齢者等が在宅での介護サービスや医療が必要になっても、住み慣れた地域で自立し、安心して生活が送れるように、身体の状況や希望に沿った支援を行うネットワークです。

また、民生委員や区長会、老人クラブ等で構成される「元気でいるネ!ット」では、地域の見守りネットワークの構築を推進しています。協力団体として、市内で営業している企業の登録も随時行っており、見守りの輪を広げています。

それから、入間市として特に力を入れている取り組みは、住民主体通所型サービス(通所B)の設置です。市内全地区での通所Bの設置を目指しており、全9地区中4地区で既に設置済みで、現在2地区において設置に向けて調整を行っています。

また、見守りボランティア事業では、高齢者の社会参加による介護予防と、見守りとゴミ出し支援による生活支援を目的にしており、登録者の増加に向けて周知活動を行っています。

生活支援体制整備事業では、第1層生活支援コーディネーター(以下、SC)を社協へ、第2SCを各包括へ委託し、それぞれの担当圏域で活動していただいています。月1回、SC連絡会を開催し、情報共有を行っています。

トーテック
―今回、生活支援体制整備事業における課題を解決するため弊社システムの導入を検討されたとのことですが、その課題とはどのようなものですか?
池野様
SCの業務は、地域住民のニーズとサービスのマッチングや協議体の開催等ですが、包括、社協で把握している地域資源の情報が異なり、情報の統一性もないため、適切な情報を準備することが難しいことが課題でした。また、そもそも各々の職員によって把握している地域資源の情報が異なるため、多様なニーズに応じた情報を適切に提供できていないこともありました。
トーテック
―多様な立場の方々の情報の統一が必要だと考えられた。
池野様
はい。統一という部分では、当課で毎年発行している、地域資源情報の冊子を作成する際にも、掲載のために収集する情報の統一や、包括、社協との連携、地域団体等への掲載許可などに多大な時間を要していました。
これらの課題を解決するためには「統一された基準」が必要と考えました。
トーテック
―システムを導入することで基準づくりも狙った。
池野様
そのとおりです。システムの導入によって、SC等の職員が収集した地域団体等の情報がシステムに集約されます。そのため、包括、社協、介護保険課で情報の共有が可能になり、それぞれ職員が把握している情報にばらつきがなくなります。
また、統一された基準で情報収集を行うため、一度収集した団体の情報をそのまま取りまとめに利用でき、情報誌を作成する際などの事務作業も大幅に軽減することが期待できます。
トーテック
―他社と比較した結果、「けあプロ・navi」を導入したのはなぜでしょうか?
池野様
SC全員で複数の業者のシステムをデモ利用し、SC連絡会にて業者の選定について繰り返し話し合いを行った結果、「けあプロ・navi」のレイアウトや操作性が優れていた点が評価されました。また、市としても、利用したい機能を備えているシステムで、かつ住民向けサイトの公開も初期パッケージに含まれていることは「けあプロ・navi」の利点でした。
生活支援体制整備事業の分野について貴社はリリースしたばかりということで、今後の発展性を見込めたのも理由の一つです。実際、市の要望に対してシステムの機能強化の中で応えていただけました。
トーテック
―導入によって期待する効果についてお聞かせください。
池野様
まずは先程課題として挙げた「職員が把握している情報のばらつきをなくすこと」と「事務作業の軽減」です。

それに加えて、大きく3つのことに期待しています。

一つ目は「市民に常に最新の情報を提供できるようになる」ことです。情報の更新が容易に行えるシステムとなっていることと、貴社でも更新の支援を行っていただけるので、市民の皆様にはこれまでよりも最新情報を提供しやすくなると考えています。

二つ目は「地域団体等への支援を効果的に行える」ことです。地域団体等が抱える課題に対して、SCがどのような支援を行ったかなどのプロセスを随時登録することで、別の団体が同じ課題を抱えた際、効果的な支援が可能になります。また、団体の活動が停滞している場合、包括、社協、介護保険課でその状況を共有できるため、活動の活性化に向けて連携した協議が可能になります。

そして三つ目が「協議体等での協議の発展」です。地域の資源情報を一覧ですぐに確認できるので、地域分析が可能になります。そのため協議体等においての議題が具体的になり、協議の発展が見込めます。

これらの効果を発揮するためには、まずはどんどんシステムを使用し、情報を蓄積していくことが必要だと考えています。
トーテック
―そのためにはSCさんにとって使いやすいシステムでなければいけません。
池野様
そうですね。先程お話したとおり、他の業者さんと比較して「けあプロ・navi」は操作性が優れています。より良く、より使いやすいシステムになるように、今後も各SCがシステムを利用する中で感じたことを取りまとめ、貴社と意見交換し、進めていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
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